ハラン
用部:根茎
用途:利尿
説明文:
中国原産といわれているが、鹿児島県南部の宇治群島、黒島、諏訪之瀬島が本来の野生地であるという報告もある。茎は地下を横に這う地下茎の形をとる。葉は薄いが硬くてつやがあり、深緑色。楕円形で長さが50cmを越える。日陰で手入れをしないでもよく育つ。花は紫色で5月ごろ地下茎から出て地面すれすれに咲く。ちょうど花が地面にめり込んだような格好になる。もともとは中国の大きなランという意味の「馬蘭(バラン)」と呼ばれ、のちに「葉蘭(ハラン)」と呼ばれるようになった。根茎を乾燥したものは、利尿、強心、去痰、強壮薬などとして、適量を煎じて服用する。葉には殺菌作用があるので、和食の飾りなどに添えられることがある。