ヒレハリソウ

用部:根および根茎
生薬名:コンソリダ根

説明文:
ヨーロッパ原産の植物で、ヒレハリソウよりコンフリーの名でよく知られている。草丈60~90cmほどで、全体に白色の短毛が生える。葉は卵状被針形。5~7月頃、茎の上部に釣鐘に似た淡紅色の花を下向きにつける。かつて、健康によいとされてわが国でもブームになり、各地で栽培され、葉を青汁として飲んだり、料理に用いたりした。薬用には根を天日乾燥したものを煎じて服用し、下痢止めにした。その後、毒性が指摘され、重篤な肝障害を引き起こすおそれがあるため、2004年に食用としても薬用としても販売が禁止された。現在では畑周辺などで野生化したものが見られる。
ジギタリスの葉と大変よく似ており、ジギタリスの葉には、縁に細かい鋸歯があるが、コンフリーにはない。コンフリーは食用、薬用として利用される機会が多かったため、ジギタリスとの形状類似から来る事故が多かった。名の由来は、葉の基部に翼(よく)があり、この部分がヒレ(鰭)と見立てられ、淡紅色の美しい花色をハリ(玻璃:水晶のこと)にたとえられて名付けられた。

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