ササクサ

学名:Lophatherum gracile Brongn.
科名:イネ科
用部:葉  全草
用途:利尿、止渇
生薬名:淡竹葉(タンチクヨウ)
説明:
林内の半日陰で乾燥した所に生え、本州から九州に分布する。葉は笹の葉形に似て、縁は細かい鋸歯があり、ざらつく。8~10月に咲く花は円錐花序となり、まばらに開出する数個の枝があり、一方に偏って小穂をつける。小穂は小型の小花があり、小花は上端が逆向きにざらつく短い芒(のぎ)になる。芒には下向きの刺がある。それが動物の毛や衣類などに引っかかり遠くへ運ばれる。小穂の小花のうち最下のものが果実を作り、それ以外の花は引っ掛かり役になっている。衣服などによく引っ掛かり、布目に食い込んで外れにくい。引きはがすと小穂先端の刺の出ている部分だけが切り離される。果実はこの時外れる部分に入っている。和名は葉が笹(ささ)の葉に似ていることによる。中国では民間薬として、利尿や糖尿病予防に煎服する。

前の記事

キツネノマゴ

次の記事

スギナ