サザンカ

学名:Camellia sasanqua Thunb.
科名:ツバキ科
用部:種子を搾った油
用途:軟膏基材、頭髪油
生薬名:椿油(つばきゆ)
説明:
古くから庭木や生け垣として利用されてきた日本原産の常緑小低木。四国、九州の山中、沖縄諸島に野生し、白い花が咲く。本州のものは栽培品で、薄紅色を主に、さまざまな変化に富んだ色合いがある。花期は10~12月で、枝先に花径5~8cmの大きな5弁花をつける。同じ科のツバキによく似るが、ツバキの花は花全体が落下するのに対し、サザンカは花びらが一枚一枚散る。漢字で「山茶花」と表記されるが、ツバキの中国名「山茶花(さんさか)」が誤記により「茶山花(ささんか)」になり、それが訛って『さざんか』になったとも言われている。種子を絞って取った油はツバキ油の原料となる。ツバキ油は軟膏基材,頭髪油などに用いるが、日本薬局方のツバキ油の基原植物はヤブツバキだけ。宮崎県と鹿児島県では、新芽を製茶して飲む地域があるという。

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