クリ

学名:Castanea crenata Siebold et Zucc.
科名:ブナ科
用部:①いが ②葉
生薬名:①栗毛毬(リツモウキュウ) ②栗葉(リツヨウ)
用途:うるしかぶれ やけど
説明:
山野にごく普通にみられ、高さ15~20mほどになる落葉高木。葉は互生し、5~15mmの葉柄をもち、針状の鋸歯がある。花には雄花と雌花があり、葉腋に出る尾状花序に多数の雄花がつき、その花序の基部に雌花序が1~2個つく。雄花の花序は淡い黄色で独特の匂いを発して、多くの昆虫を集め、雌花の花序には2~3個の雌花がつき、緑色の鱗片が多数ついた総苞に包まれる。鱗片の腋から長さ1cmほどの鋭い刺が伸び、栗のいがとなる。日本では縄文時代初期から食用に利用されていて、建築材、木具材としても極めて重要な樹木であった。うるしかぶれ・やけどには、いが、葉、樹皮の煎液を冷やして患部を洗う。

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