ボタンボウフウ
学名:Peucedanum japonicum Thunb. var. japonicum
科名:セリ科カワラボウフウ属
用部:①根 ②葉
用途:①鎮咳、鎮静、利尿、強壮 ②食用、滋養強壮
説明文:
海岸の日当たりの良い土地に多く見られる常緑の多年草。茎は高さ50~100㎝になり、太く枝分かれする。小葉は5㎝程の倒卵形くさび状で、先は2~3裂する。葉は白色を帯びた緑色。8月頃に茎が伸長し、枝分かれをして、頂上に白色5弁の小花を大きい散形花序につける。果実は楕円形で、表面に短毛があり、熟すと2片に分かれて落下する。葉の形がボタンに似ており、セリ科の植物の防風に香りが似ていることから、牡丹防風(ボタンボウフウ)の名がついた。他に、長命草、サクナ、イワゼリなどの別名がある。必要時に根を採取して輪切りにし、陰干しにする。葉は生のまま用いる。風邪、咳止めに、根を干したものを煎じて服用。滋養強壮に、根を煎じて服用したり、葉を他の食材と煮て食べるのもよい。