ヘクソカズラ
学名:Paederia foetida L.
科名:アカネ科ヘクソカズラ属
用部:果実
用途:しもやけ、あかぎれ
説明文:
日当たりのよいやぶや草地、土手などに見られるつる性多年草。垣根や金網、他の植物などに絡みつきながら生育する。葉は楕円形で対生。8~9月に長さ約1㎝の小さなラッパのような筒状の花を開く。花の中心は赤く、全体は白い。秋に直径約5mmの光沢のある球形の果実をつけ、熟すと黄褐色になる。花や葉、果実などを揉んだり、潰したりすると屁糞(ヘクソ)のような嫌な悪臭を放つので、この名前がつけられた。美しい花の姿からサオトメバナ(早乙女花)や、花の形がお灸(=やいと)に似ているのでヤイトバナ(灸花)の別名がある。薬用には果実を用いる。秋から初冬にかけて手で簡単に潰れるくらいに熟しきったものを採取し、取りたての果実をそのまますりつぶして患部に貼るか、市販のハンドクリームと混ぜて患部に塗る。
薬草の詩:
大変な名前をいただいたものです。オオイヌノフグリなどはどこからそんな名前が付いたのかと思いますが、ヘクソカズラは臭いでピンときます。身からでたさびならぬ、花から出た臭いによるものです。
ヘチマ化粧水と同じように化粧水が採れますが、ヘクソ化粧水と銘うっても売れそうもありませんね。 (戊子)