ビワ
ビワ
学名: Eriobotrya japonica (Thunb.) Lindl.
科名:バラ科ビワ属
用部: 葉
生薬名:枇杷葉 局
用途: 利尿、解毒、鎮静
説明文:
中国原産の常緑高木で、古代に持ち込まれたとされる。果樹として、おもに本州南部〜九州地方、四国地方で栽培される。名前の由来は 葉の形や実の形が楽器の琵琶に似ていることからとされる。葉は琵琶葉と呼ばれる生薬で、漢方薬にも使用される。民間薬として、葉をあせもや虫刺され 打ち身・捻挫に、煎じたり、お茶や果実酒にして、疲労回復、食欲増進にのむ。ビワの種子や未熟な果肉の部分には、アンズ、ウメなどと同様に青酸を含む天然の有害物質が多く含まれる。熟した果肉を食べても健康に影響はないが、加工などしたビワの種子の粉末の摂取には注意が必要である。
薬草の詩:
店頭のものは、ほとんど改良種。ほんの少し前まで、ピワ・青梅そしてバナナも、子供たちの口には入りませんでした 。下痢するからです。
漢方的には、胃腸(消化器全般)を冷やすという現実があるのです。
10年もののビワ酒ののど越しを最近楽しんでいますが、杏仁の香りがプーンとして「アッ、これなら咳にも効くなあ」と思うのです。ビワ薬湯は江戸時代より用いられている暑気払いの処方ですが、酒のみには、夏のビワ酒のオンザロックが最高です。 (双竜子)