クコ

学名:Lycium chinense Mill.
科名:ナス科
用部:葉/根皮/果実
生薬名:枸杞葉(くこよう)/地骨皮(じこっぴ)/枸杞子(くこし)
用途:滋養強壮、疲労回復、血圧降下
説明文:
東アジアに分布し、日本でも林縁や川辺の土手などに自生している。和名や英語のゴジベリーは中国語の「枸杞」が語源となっている。基部から枝分かれした枝が上向きに伸びる。枝には稜があり、葉腋に1~2㎝程の棘と、7〜9月頃には小さな淡紫色の5弁花をつける。
秋に熟した橙紅色の果実を枸杞子、葉を枸杞葉として主に強壮や疲労回復に用いる。また、根は地骨皮(じこっぴ)といい清熱剤として用いられるが、中国最古の本草書「神農本草経」では果実・葉・根の区別はなく、「クコを久しく服すると、筋骨をしっかりさせ、身を軽くして老いない」と記述されている。枸杞子は焼酎やホワイトリカーに漬けて枸杞酒に、枸杞葉は茶料として利用するとよい。

薬草の詩:
葉は拘紀葉としてお茶に、果実は拘紀子といい薬用酒などに、根は地骨皮(ジコッピ)として漢方原料として使われます。
甲突川べりの土手に、 トゲのある茎が伸び、秋に真っ赤な実を結んでいるのをよく見かけます。
生命力の強い植物ですので、垣根の辺りにでもサシ木をしてみてくだ さい。      (正)

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