クララ

 

有毒植物
学名:Sophora flavescens Aiton
科名:マメ科
用部:塊根
生薬名:苦参(くじん)
用途:苦味健胃、利尿、止瀉
説明文:
本州から九州の日当たりのよい路傍や草地に自生する多年草。高さは80〜150㎝程で、葉は小さな小葉が沢山並んだ奇数羽状複葉、6月頃に多数の淡黄~微紅色の蝶形花
が総状花序につく。
肥大した塊根を乾燥させたものを苦参(くじん)といい、苦味健胃、下痢止めとして用いる。生薬名が示すように苦味があり、あまりの苦さにくらくらすることからクララの名がついた。有毒のマトリンなどのアルカロイドを含み、痙攣を起こし、呼吸停止に至ることがあるので家庭では決して服用しないこと。昔はその毒性を利用し、煎じ液を農作物や家畜の殺虫剤としていた。

薬草の詩:
甘草というマメ科の薬草があります。非常に繁用されるものですが、日本には自生しないので、中国やロシアから輸入されます。この甘草は砂糖の何倍も甘いといわれ、 醤油の甘味をだすために、薬用に使う何十倍もの量が使われています。
同じマメ科の植物でありながら、 クララがこんなに苦いのはなぜでしょう。和名のクララは頭がクラクラするぐらい苦いからだとされます。百草をなめたといわれる神農さまもなめたのかな。(戊子)

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