コガネバナ

 

学名:Scutellaria baicalensis Georgi

科名:シソ科  用部:根

生薬名:黄芩

用途:清熱、炎症

代表的な漢方薬:黄連解毒湯 、三黄瀉心湯

説明文:
コガネバナは中国北部からシベリア東部にかけてが原産地の多年草。我が国では栽培品のみであり、日本へは享保年間に渡来し、小石川御薬園に栽培したのが始まりである。コガネバナという和名であるが、実際の花は紫紅色であり、根の内部の色が淡黄色であることに由来する。乾燥した根(黄芩)は単独で用いられることはなく、各種の漢方薬に配合されている。解熱鎮痛消炎作用があり、漢方薬の黄連解毒湯や三黄瀉心湯などに用いられる。

薬草の詩:
「黄金花」と書くので、さしずめ、小判のような黄金の輝く花のようですが、紫紅色の美しい花をつけます。
「黄」の字のつくものは、中国では、大変高い位に位置するもので、三黄瀉心湯の材料、黄芩、黄連、大黄はさしずめ代表格です。
漢方にはその成分がなぞとされるものが多々ありますが、コガネバナ の根茎、黄芩の成分は、現在ほとんどの解析が済んだといわれています。(竜)

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