倫理審査にアップ・アップ
世の中の流れとして人を対象とした臨床研究を実施する場合は研究倫理審査を通す必要がある。
日薬大会も来年から倫理審査を受けていることが必須となる。
県薬の委員会もこのところ調査研究づいており、それぞれの委員会が色々な課題について調査研究を活発に始めだした。
それは、大いに良いことなのだが・・・
審査する方はアップ・アップ状態。
兎に角、人員が足りない。
県薬倫理審査委員会委員を増やし、審査できる要員を増強する必要がある。
少なくとも薬局から2名、病院から2名。
さもないと、審査員の疲弊が起こってしまう。
当然ながら、外部委員に対しては審査料を支払う等の手当ても必要になってくる。
そうなると倫理審査申請者からの審査料を値上げする必要が出てくるかもしれない。
全ての都道府県薬に倫理審査委員会があるわけではない。
まだ、20に満たない。
来年の日薬大会等に向けて、他県からの申請も上がってくる可能性がある。
よちよちと動き始めた県薬の倫理審査委員会だが、動いてみて色々な問題点がみえてきた。
早急に対応する必要がある。
先生方、少なくとも申請される場合は、しっかりと必要な書類を揃えてください。
共同研究者として名を連ねている方は、しっかりと内容をチェックしてください。
それから、研究の目的、方法、得られた成果が薬学(薬剤師)にどのように役に立つか等、分かりやすいように記載してください。
時々、薬剤師に対するメリットしか述べていない申請書もありますが、薬剤師が実施する調査研究の向こう側には、患者等がいることをお忘れなく。
さらに、審査には、時間的余裕を十分みて申請してください。
今日の明日のと言われても無理です。
倫理審査で承認されるのを待たず、先走って研究を開始するのはダメです。
クレーム等に対応しながら、審査書類は読めませんので・・・
追伸)
必要な書類がすべてそろっていないと申請は受け付けられません。
倫理審査の承認が下りるまでは、研究・調査は始められません!!