ワラビ
学名:Pteridium aquilinum (L.) Kuhn subsp. japonicum (Nakai) Á. et D.Löve
科名:コバノイシカグマ科
用部:全草
用途:利尿、はれもの
生薬名:蕨菜(けっさい)
説明:
全国に日当たりのよい山野、草地に自生する多年草。若い新芽は古くから食用にされており、平安の頃にはすでに、山菜として食用に利用されていたことが知られる。ただ毒性があるため生のままでは食用にできず、アク抜きをせずに食べるとビタミンB1欠乏症になり、発がん性もあることが知られる。名前の由来は焼いた藁に似ていることから藁火となったなど諸説あってはっきりしない。根からとれる澱粉は、わらび餅として食用のほか、糊としても広く用いられ、和傘やちょうちんの骨に和紙をはるのになくてはならないものだった。地上部を乾燥し煎じて、利尿、消炎を目的として使われ、また葉柄の汁を切り傷や虫刺されなどに用いる。