アオツヅラフジ
学名:Cocculus trilobus (Thunb.) DC.
科名:ツヅラフジ科
用部:根茎及び根
用途:鎮痛、利尿
生薬名:木防已(もくぼうい)
説明:
北海道を除く全国各地に、普通に生えている落葉つる性植物。茎は短毛が生え、直径1cm程と細く、他のものに左巻きに巻き付いて、高さ10m程に長く伸びる。葉は互生、短毛が密生し、少し光沢があり、形はハート型や、多くは葉先が丸く3浅裂することもある。果実は核果で、晩秋にブドウのように青黒く熟して目立つようになる。アオは若い蔓が緑色であること、ツヅラは葛籠などのかごを作るために用いられたことに由来する。ツルを乾燥したものを生薬名、木防已といい、鎮痛・利尿作用などの目的で利用されるが、アルカロイドを含み毒性があるため、現在では「木防已湯」にも近縁の「防已」を用いる。ヤマブドウに似ているが、前述の通り実にも毒性があり、注意が必要である。