ジロボウエンゴサク

用部:塊根
用途:月経痛、腹痛、鎮痙
生薬名:延胡索

説明文:
関東以⻄から中国にかけて分布し、10〜15cm位の⾼さに育つ多年草の植物で、春先に⻘紫から⾚紫の筒状の花をつけ、地下に不定形の根塊が出来る。その昔、三重県伊勢地⽅の⼦供達の遊びから、本草をジロウボウと呼ばれていた、ことから名づけられたとされる。 根茎を⽔洗いし乾燥させたものを⽣薬「延胡索」とし、これを煎じたものや、乾燥させて粉末にしたものを⽤いる。この科の近縁植物にキケマン属のキケマン、ムラサキケマンという全草に強い毒性が有るものがあるので採取時、間違いの無いように⼗分注意する必要がある。またこの⽣薬は「⾎の道症」に用いられることがあるが、妊婦は服用を避ける。

前の記事

シュロ

次の記事

セキショウ