アカメガシワ
学名:Mallotus japonicus (L.f.) Müll.Arg.
科名:トウダイグサ科
用部:樹皮/葉
生薬名:野梧桐(やごとう)/野梧桐葉(やごとうよう)
用途:胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多、腫れ物
説明文:
岩手、秋田県以南の本州、四国、九州に自生。成長が早く、樹高は10mにも達する落葉高木。春先の新芽が、鮮かな紅色で、見た目は柏の葉に似ていないが、昔この葉に食物をのせて神前に供えたり、だんごを包んで蒸したりしたことから、利用法が柏の葉に似ているということで、赤芽柏(あかめがしわ)の名が付いたとされる。
民間薬として多く用いられてきたもので、樹皮を野梧桐(やごとう)といい、煎じたものは胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多に効果があるとされる。葉を乾燥させたものは、野梧桐葉(やごとうよう)といい、浴用料としてあせもなどに用いる。
薬草の詩:
若葉のころ、新芽が赤みを帯びてくるので、赤目柏の名があります。 紅葉の季節でないのに赤いのはなぜだろうと、この赤いところを爪でこすってみると、産毛のような赤いところがとれて、中には普通の緑色の葉っぱが隠れているのです。
なんと新芽を守るための産着のようなものだったのですね。 (戊子)