公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

新着情報

薬事情報センターニュース 2022年8月号

新着情報

~日本薬剤師会の研究事業成果の英文誌への掲載~

昨年度、日本薬剤師会が実施した「AMR対策に関する抗菌薬使用量調査の地域における検討」の研究成果がMDPIのAntibioticsに掲載されました。全国2,638軒の保険薬局が報告したデータが解析に使用されており、鹿児島県では43軒の保険薬局が報告を行っています。データの報告にご協力いただきました薬局の皆様ありがとうございました。

原著は以下のURLより閲覧が可能です(Open Accessですので、全文を無料で見ることができます)

https://www.mdpi.com/2079-6382/11/5/682

本論文では、保険薬局での調剤数量に基づいた「DPM」を新たな抗菌薬使用量の指標として定義をして解析しています。その結果、2019年から2021年にかけて第3世代セファロスポリン、キノロン、マクロライドの使用が減少したと報告しています。

さらにDPMを指標とすることにより保険薬局における調剤数量に基づいて抗菌薬の使用動向を明らかにした初めての研究であり、保険薬局におけるAMR対策アクションプランの効果を評価するために利用できる可能性があると報告しています。本事業のように薬剤師会が主体となってデータを収集・解析し、論文として公表することはとても重要なことだと思います。お忙しい中ではありますが、今後ともこのようなデータの報告等にご協力いただきますようよろしくお願いします。

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