公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

新着情報

薬の副作用が怖くて、飲むのをやめようと思っているんですが・・・

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処方された医薬品

医師から治療方針とそれに使用する医薬品の説明がなされ、それに納得。

さらに、薬局では処方された医薬品の使用上の注意、特に副作用の初期症状などとそれらがみられた場合の対応方法などの説明を受け、それに納得したはず。

ところが、医師や薬剤師による説明に不安を感じたのか、信用できなかったのか。

実施のところ医師や薬剤師の話など聞いていないのかもしれない。

家に帰り、不安になり、インターネットを検索。

添付文書の副作用欄や一般の人(当該疾病の患者等)の負の情報の書き込みを見て、そちらの情報を鵜呑みにする。

その結果、不安と恐怖を抱く。

そして、薬を飲みたくない、どうしたらよいかと第三者(情報センター等)に電話相談する。

患者の性格的に、また病気の性質的に、負のスパイラルがどんどん膨らんで、さらに、深く深く落ち込んでいく。

そのような状態で、相談を寄せられても、対応に困ってしまう。

ただ、話を聞くだけでよいのかもしれないが、それも、なかなかに疲れてしまう。

そういった疾患に対する専門の相談施設につないだ方が良いのかもしれない。

(とはいうものの、そういった専門の相談先であっても、しっかりと話を聞いてくれないと、こぼす人もいるくらいだから・・・)

患者がどこまでの回復を望むのか。

何が不安か。

どうしたいのか。

果たして、薬物治療が適切なのか。

家族や職場の支援体制はどうなのか。

薬が全てではないのだが、どうにも、安易に処方され過ぎているのかもしれない。

副作用のない、薬はない。

一方、副作用は100%起こるわけではない。(起こってしまえば、当事者にしてみれば100%だが)

薬理作用の延長線上にある副作用は、うまくすれば未然に防ぐことができるかもしれない。

それこそ、かかりつけ医、かかりつけ薬局が、家族や地域の支援者などと連携し、上手にかかわっていくことが肝要。