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<ちょっと一息> ひょっとして、CYP遺伝子変異のせい?
東京で一人暮らしの次男
7月までは、島津の殿様たちが作った学生寮(http://www.dougakusya.jp/)にお世話になっていた
大学まで遠いこともあり、大学院入試を機に大学近くのアパートに引っ越し、それこそ本当の一人暮らしを始めた
大学院入試、慣れない一人暮らしの苦労、夏の疲れが祟ったか、溶連菌感染で体調を崩した
近医を受診し、レボフロキサシン、サリチルアミド ・アセトアミノフェン ・無水カフェイン ・プロメタジンメチレンジサリチル酸 配合剤、デキストロメトルファンなどが処方された
律儀に服薬し、体調がすぐれないにも関わらず大学のセミナーに参加
なんだか頭がボーッとしてきて気分が悪くなり、荷物も持たずにセミナーを途中退席
下宿に戻り安静にしていたが、それでも回復せず
119コール
救急車で自分の通う大学の病院に搬送され、あれこれ検査を受けた
幸い、異常はなく、その日のうちに退院
事の一部始終を不安そうに電話で伝えてきた
意識が低下したのは、体調不良に原因があるかもしれない
あるいは、処方薬のせいかもしれない
ひょっとして、CYPに変異によるもの
早速、過去に実施した家族全員分のCYP(CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6等)解析の結果票を引っ張り出してみた
幸い野生型
父親とは全く異なり、ヒョロヒョロの彼
成人用量では、過量投与になってしまう可能性もある
それらを踏まえて、電話による服薬指導
お薬手帳にしっかり記録をつけておくようにも指導
その後は特に異常はなく回復しているよう
今月末の日薬会議に合わせて、食生活をチェックしてくる予定(過保護)
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参考
KEGG MEDICUS
https://www.kegg.jp/kegg/medicus/
KEGG MEDICUS はヒトゲノム、病原体ゲノム、様々なメタゲノムなどのシークエンス解読と有効利用を促進する統合リソースで、ゲノムの情報と疾患との関連、医薬品の作用・副作用との関連、薬剤応答や薬剤耐性との関連などが知識ベース化されています。また日本と米国のすべての医薬品添付文書も統合されており、一般社会にとっても有用なリソースです。
KEGG DRUG Database
https://www.genome.jp/kegg/drug/drug_ja.html
KEGG DRUG は、日本、米国、欧州の医薬品情報を化学構造と成分の観点から一元的に集約し (日米欧の新薬 参照)、治療標的(ターゲット)や代謝酵素をはじめとした分子間相互作用ネットワークの情報を付加したデータベースです。KEGG DRUG からは日本と米国のすべての添付文書が医薬品の有効成分に基づきリンクされています (詳細は KEGG MEDICUS を参照)。
- KEGG DRUG のエントリは D 番号で識別され、化学薬品は化学構造をベースに、混合物や生薬等は成分をベースに、エントリ化がなされています。各エントリには以下の情報が蓄積されています (例えば、D01441 を参照)。
- 一般名 (化学構造を反映した名称、詳細は下記参照)
- 日本の商品名 (JAPIC が提供する添付文書へのリンクがつけられています)
- 米国の商品名 (DailyMed が提供する添付文書へのリンクがつけられています)
- 化学構造、混合物などの化学成分、ペプチドやポリケチドなどの配列
- KEGG DGROUP で定義された医薬品クラス
- 薬効分類番号、ATC コード、KEGG DGROUP で定義された Chemical グループ
- 効能、適応疾患
- ターゲット分子 (関連する KEGG PATHWAY 情報が提供されています)
- 薬物代謝に関与する酵素、トランスポーター
- その他の相互作用分子として、代謝酵素・トランスポーターの誘導や阻害薬など
- 薬物間相互作用 (添付文書より抽出した薬物間相互作用のデータを検索できます)
- 薬開発の歴史など医薬品化学者の知識を化学構造変化パターンで表現した構造マップ
- BRITE 機能階層としての医薬品分類情報
- 外部データベースへのリンク
KEGG MEDICUS
https://www.kegg.jp/kegg/medicus/
KEGG MEDICUS はヒトゲノム、病原体ゲノム、様々なメタゲノムなどのシークエンス解読と有効利用を促進する統合リソースで、ゲノムの情報と疾患との関連、医薬品の作用・副作用との関連、薬剤応答や薬剤耐性との関連などが知識ベース化されています。また日本と米国のすべての医薬品添付文書も統合されており、一般社会にとっても有用なリソースです。