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怖いぞ、怖いぞ、危険だぞ、絶対だめだぞ、だけでは解決しない・・・
まるで稲川淳二のように、怖いぞ、怖いぞと、危険性を強調し、絶対だめだと啓発するだけでは、限界がある
そうなった背景や、それぞれの薬物の特徴、生体の反応、社会・経済的意味、常用に至った背景など多面的にとらえる必要がある
発達段階(学年)やそれまでの学習内容などを踏まえ、題材を選択する必要もある(学校薬剤師であれば、養護教諭や保健体育担当教諭等との密な連携と調整)
食育、セルフメディケーション、医薬品の適正使用、ドーピングなど、当然ながら、それらも関連してくる
薬物乱用防止教育は、単に乱用される薬物の怖さを強調するだけでは、ある程度以上の教育効果は得られない
何か「適当」な資料はないかと、時々、問われるが
「適当」とは、どこに照準を合わせているのか、つかみどころのない言葉で、それこそ、「適当」には対応できない
「適当」な資料を仮に手に入れ、それを「適当」に使用すれば、「適当」に割り当てられた役割を終えることができ、「適当」に感謝されるかもしれないが・・・
果たして、それで、お互いに良かったかと問われると、何とも言えない
怖いぞ、怖いぞ、危険だぞ、絶対だめだぞ、以外に、少なくとも、それにも関わらず、乱用にはしった人々の心を考える必要がある
さもなければ、彼らをいたずらに差別してしまう社会の形成だけにとどまってしまうかもしれない
それは、それで、少し、悲しい気もする
それこそ、色々な視点から、考えてみるのがよい
その一つの視点
The self-medication hypothesis of addictive disorders: focus on heroin and cocaine dependence (インターネット上を探せばPDFファイルが手に入る)
https://ajp.psychiatryonline.org/doi/abs/10.1176/ajp.142.11.1259
Addiction is a Reward Deficit and Stress Surfeit Disorder (PDFファイルダウンロード可能)
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3730086/