公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

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脳卒中死亡率とラーメン店の数が相関 (・・?

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日本において、脳卒中死亡率とラーメン店の数(レストランの数を各県に住んでいる人々の数で割った数)が相関しているという論文が発表されている。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6727387/

4種類のレストラン(ラーメン、ファーストフード、フランス料理またはイタリア料理、うどんまたはそば)のそれぞれの有病率と各県の年齢および性別を調整した脳卒中死亡率との関連を評価。

2017年の国民健康の動向から、各都道府県の年齢および性別を調整した脳卒中死亡率と急性心筋梗塞死亡率を取得。

ラーメン店数(レストランの数を各県に住んでいる人々の数で割った数)と男女両方の脳卒中死亡率と正の相関があった(r  > 0.5)。

 

偶然なる相関か?

特定の種類のレストランの普及率は地元の需要によって制御されているため、地域の食品の好みを示す指標となると筆者らは、説明しているが。

また、ラーメンの特定の特性(高温、高塩分、および高炭水化物含有量)は、出血性または心塞栓性脳卒中に関して特に懸念されるとも推定しているが。

研究の限界について、次のように書かれている。

1)ラーメン摂取が脳卒中リスクを高めるかどうかを直接評価していない

2)脳卒中リスクに最も強く影響するラーメンの種類または成分は不明

3)ラーメン店で供される種々サイドメニューに交絡する栄養因子が含まれる可能性がある

4)ラーメン摂取が脳卒中リスクを高めるメカニズムは不明