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またもや、木曜日・・・
またもや、木曜日。
憂鬱な木曜日である。
木曜日になると、きまって、薬局で尋ねれば、その場で簡単に解決できるのにと思われる相談が寄せられる。
例え、相談者が一部分のみを切り出して質問を寄せたとしても、患者の状態、家庭環境(施設、独居、認知症、家族による支援の程度、その他の支援者、薬の使用状況、etc.等)等が予め分かった上での対応とそうではない対応とでは、雲泥の差を生じる。
それ故、かかりつけ薬剤師の存在が重要になる。
さらに、対物から対人へとの動きに最大限応えることができる。
しかし、どうにも、こうにも、木曜日(あるいは水曜日)という特異点(場合によっては、休日、夜間も)が、それらをいとも簡単に打ち砕いてしまう。
結局、「かかりつけ」という信頼関係が築けないことになってしまう。
『木曜日問題』が、発生するような状況はごくわずかな事例で、多くは全く問題なく対応していることは間違いないのだろう。
しかし、よい評判よりも悪い評判の方が目立つのが世の常。
好事門を出でず、悪事千里を行く!
それでは、いつまでたっても、薬局薬剤師職能が中医協の席上でとやかく言われる呪縛から解放されない・・・
さて、今しがたの問い合わせ。
お母さんの薬の保管方法に係るものだった。
適切な手法で使用していれば、そうそう変質等はしない。
その旨説明したら、あまり好ましくない使い方をしているとの情報が追加される。
それであれば、安全に使用できる期間は短くなる。
少しでも安全に使用するためには、温度管理等が必要に・・・
そう対応すると、そのようなことは、認知症であるのでできないとの情報が追加される。
さらに、独居しており、頻回には面倒が見れない等の情報も・・・
どんどん、患者の状態や生活環境などの情報が付け加わっていく・・・
おまけに・・・(秘密)
相談を受ける側の対応テクニックが未熟なこともあるだろうが、後から後から条件が加わってくる。
ところが、それらすべての条件をクリアするようには、医薬品は製造されていない。
適正に使用されることを想定して、配合成分や保管条件などが設定されている。
インタビューフォームなどの情報を駆使しても、個々の事情への対応は至難の業である。
何日だったら問題なく使えるか等言われても・・・
それを見積もる資料はない(に等しい)。(病院、施設などで実際使用中のものについてコンタミネーションの状況をチェックした論文はいくつかある。)
実験に基づいた論文はあるかもしれないが、実験は、条件が限られている。
さらに、比較する条件以外の条件は厳密にコントロールされている。
そこで得られた情報をつかみようののない実生活環境に拡張することは、ほぼ不可能。
しかし、相談者は、0か1、NoかYesの二択的な回答を望んでいる・・・
おまけに、常に、自己中心。
こちらの状況等は、お構いなし。(他の用件にかかっており、即座に対応できないようなことも、多々ある)
そこに、行き違いや双方の不理解が生まれる。
対物から対人へ。
人ほど個々の条件が異なっているものは、ない。
十把一絡げとはいかない。
つまり、薬剤師には、とてつもなく難しいことが求められようとしていることになる。
しかし、いつも患者の様子を観ている薬剤師であれば、きっと適正解を導き出せるはず。
私の心中を察してか、いきなり、外は大雨!
<愚痴> それほど心配ならば、同居して面倒を見てあげる、あるいは、施設を利用する等すればよいのに・・・(いろいろな事情があって無理なのかもしれないが・・・)。今後、同様の状況の人が、ますます増えるのだろう・・・ (国が考えなければならい重要課題の一つ)