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情報に対する判断をゆがめる心理効果
健康食品等の使用を決める際には、根拠(人での有効性、安全性等を示すデータなど)、価値観(使用者が解決したいこと希望、満足度など)、資源(費用、時間、労力など)などがマッチしているかを判断する必要がある。
とは言え、CMなどには、情報に対する判断をゆがめる心理効果が巧みに組み込まれており、うまく乗せられて商品を購入してしむことがある。
そして、そのうち、本当に効くのかの疑問やお金がかかって仕方ない等の問題がじわじわと湧いてきて、消費者センター等に問い合わせることになる。
それが、回りに回って、情報センターに届いたりする。
CMなどに利用される心理効果として有名なものには、次のようなものがある。
・プロスペクト理論:確実に〇〇がもらえる等・・・△を購入した人には、全員〇〇をプレゼント・・・
・フレーミング効果:数字データなどの表現の仕方を変えると、理解や判断のされ方が変わってくる
・ウィンザー効果:当該商品利用者(第三者)による経験談・体験談の方が試験成績データーよりも心理的な影響が大きくなる
・権威への服従原理:あの゛偉い〇〇教授”が言っているのだから・・・
・バンドワゴン効果:これが流行していると聞くと、その対象がよく見えてくる
・同調現象:赤信号みんなで渡れば怖くない・・・周囲と同じ行動をしていると安心し、周囲と違う行動をしていると不安になる
・シャルパンティエ効果:オルニチン〇〇㎎と書くよりも、シジミ△△△個分と書く方が、たとえ、それらがほぼ等量であっても、より多くのオルニチンが含まれているように思う
・顔認識:人の顔が入っているとつい目がいってしまう。
・カリギュラ効果:〇〇したらダメと言われると・・・ダメと言われるほど、〇〇したくなる
・スノッブ効果:希少と言われるとつい手が伸びる・・・当店限定、〇〇名様限り、本日限り
・損失回避:〇〇を使わなければ△△を避けられない・・・この美容液を使わなければシミは避けられない
・カクテルパーティー:どんなに情報が多くても自分の気になる情報はすぐに目につく
・ディドロ効果:新しいものによって「新たな価値(理想の価値)」が与えられた場合、それに合わせて自分の生活環境や持ち物を統一させようとする・・・「線」の有料スタンプなど
・ツァイガルニク効果:達成できなかったことの方を達成できたことより良く記憶している・・・最後までやりきりたい、続きをしたい・・・連載物のコミックなど
・決定回避:選択肢が多くなり選べなくなることを防ぐために、例えば、「△△タイプの人におすすめ」とうのフレーズを表示する
・松竹梅:松、竹、梅と並べられるとついつい松を選んでしまう
・知的不協和音:食事制限なしでダイエット・・・
等
昨日何度も流れていた〇〇ネット△△の寝具(〇〇ウィーブ)の大値引き、スパーマーケットのの〇キュッパ、在庫限り、当店限定、黄色や赤色札市、〇海道フェアーなども、多かれ少なかれ、心理効果をうまく利用している。
CM等の表現設定は、商品を売らなければ商売が成り立たない企業側の切実な問題と企業としての真心(良心)のせめぎあい。
売らんかな売らんかな的CMばかりではなく、真心のある節度を保ったCMが流行するのが良いのだろうけれども・・・
どうやらそれは難しいのが、成長を続けなければならない資本主義社会(そのうち、必ず超えられない天井が現れると思うのだが・・・)
判断をゆがめてしまうトリック仕込みのCMの餌食になった消費者から相談を受けたら、どのように対応しますか?