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<アンチ・ドーピング関連> エカベトナトリウム製剤からアセタゾラミドが検出された件
エカベトナトリウム製剤からアセタゾラミドが検出された件
メーカーの調査結果が公表されています。
原薬メーカーでのコンタミネーションとのことです。
なお、コンタミネーションの量は医薬品製造管理基準を満たしており、通常医薬品として使用する場合は問題のないレベルです。
検査機器の検出能力があがっており、通常の医薬品製造では問題とされないほど微量のものまでも検出され、ドーピング違反が問われることになってしまします。
医薬品メーカに対して、製造ラインの完璧な(コンタミネーションを完全に起こさない)清掃を求めることもできますが、そうなってくると、コスト的な問題等が発生し、現実的ではありません。
今回の事例の様なレベルになってくると、選手側もどうすることもできませんし、スポーツファーマシストと言えどもどうすることもできません。
WADAが、明らかに違反となる上限値を設定するなどし、それ未満の場合は、直ちに違反とはせず、モニタリングする等の手段を講じるなどで対応するのが現実的です。
競技者の生命や健康を守る、スポーツの公平性を保つ上でアンチドーピングは必要ですが、かと言って、厳格性を追求することばかりになってしまっては、競技者は何も口にすることができなくなってしまいます・・・逆に、競技者の精神的ストレスを増強として、健康を害してしまいかねません。
そうなってしまうと本末転倒としか言いようがありません。
オリンピックや世界大会等での金メダル争い。
一番になりたいとの思いは、競技者の持つ純粋な思いであることは間違いないと思います。
が、そこに、国家、競技団体、企業、etc.色々な利権が絡んできます。
その時点で、既に、スポーツの純粋さが欠け始めます。
程度問題だと思いますが、昨今のドーピング違反摘発合戦は、スポーツが国家間のいさかいの場となっていることを象徴しているようで、どうにもしっくりこないものがあります。
詳細は、以下、JADAのホームページに掲載されているメーカーからの報告書を参照してください。