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医療現場における暴言・暴力等のハラスメント対策について - 過労死等防止対策白書 (厚労省)
過労死等防止対策推進法に基づき「平成29年度 我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況」(平成30年版過労死等防止対策白書)が公表された。
医療機関における、院内における暴言・暴力等のハラスメント対策の推進の参考となるやも。
時々、情報センターに寄せられる、薬局や薬剤師に対する強烈なクレームは、確かに心的ストレスが大きい・・・
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過労死等防止対策白書 (厚労省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000138529.html
第4章 過労死等をめぐる調査・分析結果 (医療)
労災支給決定(認定)事案の分析
○ 医師について、脳・心臓疾患の事案の割合が多く(脳・心臓疾患17件、精神障害8件)、その発症に係る要因はほとんどが⾧時間労働であり、具体的には診療業務、管理業務等が多い(17件のうち、診療業務16件、管理業務14件(複数該当)) 。
○ 看護師について、精神障害の事案の割合が多く(脳・心臓疾患1件、精神障害52件) 、そのほとんどが女性(52件のうち、51件女性) であり、約半数が30代以下(52件のうち、20代以下12件、30代15件)。
また 、その発病に関与したと考えられる業務によるストレス要因は、患者からの暴力や入院患者の自殺の目撃等の「事故や災害の体験・目撃をした」が、約8割と特に多く(52件のうち、「悲惨な事故や災害の体験・目撃した」40件(76.9%))、その発生時刻は深夜帯が多い(40件のうち、19件が深夜24時から8時に発生)。
労働・社会面の調査
○ 時間外労働が発生する理由は、医師、看護師ともに、診断書、カルテ等又は看護記録等の書類作成(医師57.1%、看護職員57.9%)、救急や入院患者の緊急対応(医師57.0%、看護師45.0%)が多い。
○ 過重労働の防止のために実施している取組は、医療事務作業補助者や看護補助者を増員(59.5%)、メンタルヘルスに関する相談窓口等を設置(55.2%)が多い。