公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

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薬剤師全員の氏名、薬剤師番号、住所、電話番号を教えろとおっしゃられる患者さん

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事の発端は、いくつか利用している薬局ごとに支払額が異なることのよう。

最近は偽の医者のいるから、薬剤師にも疑念の目を向けたらしい。

調剤報酬は、薬局の規模、後発医薬品の取扱い、その他の要件で薬局ごとに変わってくる。

その辺りは、おそらく、一般の方には分かりづらい。

お薬手帳を持参するかしないかでも変わってくるので、さらに、分かり難くなっている。

冒頭の患者さん、気分次第で?色々な薬局を巡っているらしい。

恫喝するように「薬剤師全員の氏名、薬剤師番号、住所、電話番号を教えろ。薬剤師免許をコピーさせろ。」と切りかかってきたから大変。

なんでも彼曰く「〇〇病院の近くにある5件の薬局は、全て薬剤師免許のコピーをくれたぞ」とのこと。

そんなことがあるのかと耳を疑った。(もしそうだとしたら、5件の薬局の対応の在り方が?お決まりの脅し文句かもしれない。)

さて、薬剤師免許、そのコピーを薬局内に掲示している薬局を見受けることがある。

しかし、勤務する薬剤師の氏名の掲示は求められているが、薬剤師免許を掲示せよとは関係法規のどこにも書かれていない。

病院に認定医資格等を掲げているところはあるが、さすがに医師免許まで掲げているところは、これまでの経験では、みたことがない。

薬剤師免許には、生年月日、薬剤師番号、本籍地等書かれており、それを掲示するのはある意味個人情報丸見え。

薬剤師の年齢が分かれば、ストレートで卒業し、ストレートで免許を取得したかもおおよその創造がつく。

それは、ともかく、患者からの筋道の通らぬ無理な要求には応じる必要はない。

あまり酷いようだと、それこそ、警察などの力を借りるもやむを得ずと言うことになる。

いろいろなトラブルを想定して、日頃から薬局内での対応を検討しておく必要がある。

今朝、別件で薬局に電話をした、普通よりも電話がつながるのに時間がかかるなと思っていたら、「この通話はトラブル等防止のために自動録音されています。」とのアナウンスが流れ、やっと薬局に繋がった。

これも一つの対策かも知れない。

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<参考>

薬局掲示物一覧

https://app.box.com/s/vh8ck6hqwa6twpjhdarr2sk69fh5wel1