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研究のお作法・・「人を対象とする医学研究実施の手順」
来年開催予定の第52回 日本薬剤師会学術大会から人を対象とした医学研究に関する倫理審査が必須となります。
適切に実施された調査研究で得られたエビデンスは、薬剤師職能の評価にも直結します。
そのことに加え、調剤報酬においても調査研究の実施等の項目が盛り込まれたことなどもあり、研究に取り組む薬局等が増えてきました。
調査研究を実施するには、それなりのお作法があり、少なくともそれに則った形での実施が求められます。
最近は、そのお作法の一つとして倫理審査が組み込まれています。
さて、薬局等の現場で発生したリサーチ(クリニカル)クエスチョンに対する研究計画などをしっかり立て倫理審査に臨む必要があります。
研究計画などがしっかりしていないと倫理審査を通らないばかりか、場合によっては徒労に終わってしまうことさえもあります。
また、今年の日薬大会もですが、利益相反が怪しいものなど、研究をする上で、また、発表をする上で好ましくないようなケースがいくつか見受けられ、問題となっていました。
兎に角、よりよい研究成果を得、そしてそれを公表することで、初めて、薬剤師職能の評価向上につなげていくことができます。
先日も書きましたが、手っ取り早く調査研究を始めるために俄に倫理審査申請をしても、そのしわ寄せはどこかに出てしまいます。
時間的に余裕を持って、しっかりと研究計画を練り、その上で倫理審査申請をする必要があります。
さて、2018年4月に実施した研修会で使用したスライド(抜粋)を以下に掲載します。(一部変更しています)
参考にしていただければと思います。