公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

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薬局の敷居は高いのか?

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今日は、朝から、何故だか、一般からの問い合わせが多い。

つい今しがたも

「そこは薬のこと調ベてもらえるか。」

と、突然始まる問い合わせ。

当然、名乗るではなく、さらに非通知。

どうやら情報センターは、魔法の小箱のように思われているのかもしれない。

どこでその噂(情報)を聞きつけたのかまではわからないが、何でもかんでもわかるわけではない。

相談者の多くは、薬局で調剤を受けていると答える。

その場で、問題を解決すればよいことのように思えるが、薬局での対応や説明が理解できていないことで、種か不良(不安)になってしまっているのだろう。

消化不良の原因は、薬剤師と患者のイメージしていることがずれている、薬剤師の言葉が患者に理解できない、患者の言葉(心情)が薬剤師に理解できない、等、さまざまである。

遠慮や気兼ねがあるのかもしれない。

情報センターへの相談者の中には、明らかに薬局から「難しい患者」と取扱いを受けていると思われるような人もあり、薬局現場での苦労も窺える。

本日、朝一番の相談は、まさにそのような方からの相談であった。

薬局から「あと20分で患者が来るので、それまでに患者からの質問の答えが欲しい」という相談を受け、その資料を作っている最中の相談。

延々とああでもないこうでもないと話を続けられ、さすがに、少々いら立ってしまった。

情報センター1人で、同時に2人への対応には、物理的に無理がある・・・

しかし、これだけ、「かかりつけ」、「かかりつけ」と宣伝しているからには、患者の疑問等は、それこそ、「かかりつけ薬局」でそのほとんどが解決されなくては、「かかりつけ」の意味がなくなってしまう。

まずは、薬局で患者が相談しやすい体制を創ることだろう。

午前中等の調剤が立て込んでいる時間帯は無理にせよ、どこかで相談時間帯を設ける。

あるいは、相談ブースを設けるなど、なにか工夫をしないことには・・・

さもなければ、その内、またどこからともなく、「かかりつけ薬剤師」に対するネガティブな評価が湧いてきて、中医協等で指導料の見直しなどを迫られる状況が発生しかねない。

さて、つい今しがたの相談、いつも利用している薬局があるとのことだったので、普段からの様子などをよく知る薬局にまず相談し、それで、解決しなかったら、再び、こちらに相談してもらうこととなった。