公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

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(ちょと一息)薬理学の試験とカプノサイトファーガ・カニモルサス

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今朝、TVで「犬に噛まれて両足を切断した・・・」と報道していた。

原因は、カプノサイトファーガ・カニモルサス。

犬や猫の口の中におり、それらに噛まれたり引っかかれたりすることで感染する。

ふと、大学3年生の薬理学の試験前日の出来事を思い出した。

先輩の実験を手伝うため、飼育している猫(野良猫)を捕獲することになった。

手袋などの防護具を全く使わずに素手で捕獲に臨んだ。

猫位と思っていたのが大きな誤り。

相手も、これから脳に電極を差し込まれるのを悟ったのか、必死に抵抗。

噛みつくは、引っ掻くは。

大乱闘の末に捕獲したのは良いが、手は血だらけ。

小指の付け根は牙が貫通。

その時の傷跡は、今もくっきり残っている。

とりあえず、応急処置はしたものの、病院にもいかず放っておいた。

翌朝、熱痛を伴い手はパンパンに腫れあがっていた。

薬理学の試験があると言うのに、鉛筆を持つのもままならない。

どうにか、無事に試験にはパスしたから良いものの。

連日の試験の試験のストレスで、免疫力低下。

運が悪ければ、カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の発症・・・

今、考えれば、ぞっとする出来事であった。

知らないとは、実に怖いこと。

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カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症について(厚労省

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/capnocytophaga_index.html

人畜共通感染症(国立感染症研究所)

https://www.niid.go.jp/niid/ja/route/vertebrata.html?start=3