公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

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(ちょと一息)本質をみる・・・研修会のついでに

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7月21日 東大薬学部で、日本医薬品情報学会(JASDI)2018年第1回フォーラムが開催された。

テーマ と開催意図は次の通り(JASDIホームページから引用)

『GPSP 省令の改正とMRによるPMS活動』―ビッグデータ活用の時代を迎え、MRの医薬品情報活動はどうあるべきか―

http://www.jasdi.jp/forum/guide20180721/

 『医薬情報担当者は、「医薬品の適正使用に資するために、医療関係者を訪問すること等により安全管理情報を収集し、提供することを主な業務として行う者をいう」とGVP省令において定義されている。MR(医薬情報担当者)によるPMS 活動は医薬品の安全管理に重要な役割を果たしてきた。
平成30 年4 月に改正GPSP 省令が施行され、製薬企業は医療情報データベースいわゆるビッグデータを用いた製造販売後調査に基づき、申請資料を収集、作成することが可能となった。改正GPSP 省令によってMRの果たすべき役割は変わってしまうのだろうか。MR不要論にますます拍車がかかるのではないだろうか。
本フォーラムでは、行政の立場、医療関係者の立場、製薬企業の安全性管理部門の立場、そしてMRの立場から改正GPSP の施行によってもたらされる医薬品の安全管理体制とMRのあり方について検討する。』

メーカーや役所からの参加者が多く、いつもの参加者の雰囲気とは少し異なっていたが、医薬品の製造販売後調査(稀な事例や即時性などビックデータでは得られない情報を収集できる)、副作用報告におけるMRの役割とビッグデータ解析による製造販売後調査の違い(ビックデータを使用する場合は、予めクリニカルクエスチョンを立て目的に合ったデータベースを選択し利用する)などについて学べた。また、これからのMRの在り方として呼ばれないのに訪問するのではなく、呼ばれるMRになる必要がある等が活発に議論され興味深かった。

なお、IFPMAコードが改正されたことを受け、勉強会での弁当配布もできなくなる・・・との情報も聞かれた

さて、当日、東大構内の博物館では、「珠玉の昆虫標本」が催されていた。

http://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/2018konchu.html

折角、とんでもなく暑い最中東京まで来たのだから、JASDIフォーラムの開始時刻まで、博物館で涼をとることにした。

無料で見学ができ、涼がとれるので申し分ない。

入り口を入ると館内ボランティアの老人が話しかけてきた。

展覧会の見所や諸々のことをじっくりと教えてくれた。

が、いざ、標本を目の前にするや、彼の説明はすっかり吹き飛び、ついつい、きらびやかな標本に目を取られてしまった。

流石に、ブータンの珍しい蝶は、竜が彫られた立派な額縁に収められていたため、見逃すことはなかったが、そのほかの昆虫学の歴史的に貴重な「地味な蝶」などは見落としてしまった。

物事の本質を見ずして・・・

博物館には、炭素年代測定の公開ラボも併設されており、測定機器などを見学することもできる。

幸い、東大本郷キャンパスには、隠密を忍ばせてあるので、どこに「地味な蝶」が展示されているか予め調査するよう、彼に指令を発しておいた。

「珠玉の昆虫標本」は暫く開かれているので、また、チャンスがあれば覗いてみようと考えている。

それにしても、文化の偏り、何とかならないものか・・・