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必読)「重篤副作用疾患別対応マニュアル」の改定、新規追加等について
「重篤副作用疾患別対応マニュアル」は、H17~H22年度に掛け、重篤副作用総合対策事業において作成されPMDAのホームページ等で公開されてきた。
今回、内容が見直され、改定、新規作成されたもの等がPMDAのホームページに公開された。
http://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/adr-info/manuals-for-hc-pro/0001.html
薬局における服薬指導において、重篤な副作用の初期症状などを患者に伝え、また、それらを薬剤師が対面での患者とのやり取りの中から気づくことで、適切な受診につなげていくことが重要。(このあたりが、最近特に言われ始めた、対物から対人の一つに該当)
全てのマニュアルに一度目を通しておくことが、副作用に対する知識の整理、適切な服薬指導等に役立つ。
先日、「医師の裁量権」の記事をUPしたが、医療裁判等では、事案発生時の医療水準が問われる。
医療水準については、医療機関等の規模などにより多少考慮されなくてもない。
しかし、PMDAに掲載されているような資料に関しては誰でも触れることができるため、それらは当然知っておくべき医療知識(医療水準)と判断される可能性が高い。
つまり、服薬指導等のおいて、重篤な副作用の初期症状とそれらが現れた際の対処方法などについて、しっかり患者に伝え(薬歴、薬剤情報提供書に記録として残しておく)ておかなければ、何かあった際に薬剤師の注意義務違反等を問われる可能性は否定できない。
その点からも、いつでも必要な資料にアクセスできる環境を薬局に整えておく必要がある。
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薬局・薬剤師のための
医療安全にかかる法的知識の基礎(第2版)
http://www.nichiyaku.or.jp/assets/uploads/pharmacy-info/chisiki_2018.pdf
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「重篤副作用疾患別対応マニュアル」
http://www.pmda.go.jp/safety/info-services/drugs/adr-info/manuals-for-hc-pro/0001.html
<改訂されたマニュアル>
高血糖
低血糖
骨吸収抑制薬に関連する顎骨壊死・顎骨骨髄炎 (ビスホスホネート系薬剤による顎骨壊死から改称)
骨粗鬆症
<新規に作成されたマニュアル>
多形紅斑
<その他>
腎臓領域は、マニュアル全体が見直されて、以下とされた。
急性腎障害(急性尿細管壊死)
間質性腎炎(尿細管間質性腎炎)
ネフローゼ症候群
血管炎による腎障害(ANCA関連含む)
腎性尿崩症
腫瘍崩壊症候群
低カリウム血症