公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

新着情報

鳥刺し Σ(゚Д゚)

新着情報

<ちょっと一息>

次男が小学校1-2年生の頃、学校で腹痛を訴えた。

発熱もあり、学校から迎えに来るようにとの連絡があった。

迎えに行ったその足で小児科を受診した。

腹痛があり、発熱している事を受付に伝えると、

「最近、鳥刺しを食べませんでしたか?」

と聞かれた。

運よく? 私が、前夜、某懇親会で「鳥刺し」を口にしていた旨を伝えると、親子ともども、すぐさま別室に隔離されてしまった。

カンピロバクターによる食中毒を疑われたようだった。

幸い、カンピロバクターではなく、便秘に伴う発熱であった。

実際、自宅に戻り、安心して排便した途端、嘘のように発熱が治まった。(某内科医に、小児は便秘で発熱することがあると説明したが、完全否定された事がある。しかし、実際、経験的に便秘に伴う発熱はある)

カンピロバクターやサルモネラなどによる食中毒を懸念して、鶏肉を生食する習慣は、九州以外の地域ではほとんどみられない。

二十数年前、学会で訪れた福岡の「水炊き屋」で、「鳥刺し」が出てきたときは、同席した者一同が、驚嘆。

てっきり、しゃぶしゃぶするものと思い、水炊きの鍋に投入。

そんな経験もある。

ところが、鹿児島に来てみると、当たり前のように「鳥刺し」がスーパーマーケットで売られていた。

それは、「鹿児島の醤油」を初めて口にした時と同じくらいの衝撃であった。

ちなみに、鹿児島の保健所的には「鳥刺し」はなく「鳥のたたき」であるとの話を耳にしたことがある。

保健行政上は、鶏肉の生食はないという、苦しい言い逃れかもしれない。

前置きはここまで。

さて、食品健康影響評価のためのリストプロファイルに 「鶏肉等におけるCampylobacter jejuni/coli(平成30年5月改訂)」が掲載されたので、参考までに。

食品健康影響評価のためのリスクプロファイル

http://www.fsc.go.jp/risk_profile/

鶏肉等におけるCampylobacter jejuni/coli(平成30年5月改訂)[PDF]

鶏肉等におけるCampylobacter jejuni/coli(平成30年5月改訂)【概要】[PDF]

食中毒予防のポイント
カンピロバクターによる食中毒にご注意ください

http://www.fsc.go.jp/sonota/e1_campylo_chudoku_20160205.html

<関連>

自然毒のリスクプロファイル

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/poison/index.html

生食用食鳥肉の衛生対策(宮崎県作成/厚労省)

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000040840.pdf

カンピロバクター食中毒対策の推進について(厚生労働省) 日本食鳥協会

http://www.j-chicken.jp/pdf/20170405.pdf