ジンチョウゲ
学名:Daphne odora Thunb.
科名:ジンチョウケ科
用部:花
用途:喉の腫れ、歯痛
生薬名:瑞香花(ずいこうか)
説明:
1mほどの高さの常緑低木。枝は根元の方から3本ずつに分かれる。中国原産で庭木として植えられる。雌雄異株だが日本には雌木はほとんどなく果実はめったにみられない。3月ころ枝先に花が開き、芳香がただよう。花弁はなく花とみえるのは萼である。香りは「沈香(じんこう)」に似ており、葉の形が丁子(ちょうじ)という植物に似ているところから沈丁花となった。喉の腫れ、歯痛に花を煎じて服用もしくはうがいする。腫れ物に花や葉の煎液であらう。ただし木全体に毒があり、特に樹皮、樹液、根、果実に毒が強く、誤って口にすると下痢や嘔吐、ひどい場合は心臓にも障害が及ぶため、食用不可。