オニユリ
学名:Lilium lancifolium Thunb.
科名:ユリ科
用部:鱗片葉
用途:鎮咳去痰、精神安定
生薬名:百合(びゃくごう)
漢方薬:辛夷清肺湯
説明:
北海道から九州に分布し、山林の縁や道端などに生える草丈が1〜2mの多年草。花期は7〜8月頃で、梢上に橙赤色の花被に濃褐色斑のある花を4〜20個下垂して付ける。花被は著しく反巻する。種子は作らず、葉腋に暗紫色のムカゴを付ける。鱗茎はユリ根として食用にされる。鱗片葉を蒸して天日で乾燥させた物を生薬の白合(びゃくごう)といい、鎮咳去痰、精神安定の作用があり、精神不安やノイローゼ、気管支炎などに用いる。また打身に擦りつぶしたものと酢を混ぜて塗布すると有効とされる。
辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)