公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

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3年前にもらった使っていない薬を使ってよいか?

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「3年前に処方してもらったが、使っていない薬がある。2、3回飲んだらよくなったので、後は飲まずにいた。見た目は、きれいで問題なさそうなので、使ってよいだろうか?とても勿体ない。国は医療費が嵩張って大変だから、残った薬を上手に使用するとよいのではないか?」

そんな問い合わせが寄せられた。

処方薬については

1)診察時の状態(症状)に合わせた薬が処方される

2)基本的には、薬が処方された期間内(処方日数内)で使い切る

3)医師の指示を逸脱した自己判断による使用の場合、重篤な副作用が発生した場合、誰も補償してくれない

4)過去の症状と同じと自己判断し、薬を使用して、症状が一旦収まったとしても、重症化などをマスキングしてしまい取り返しのつかないことになる可能性もある

5)見た目に変化していなくても、成分等が分解していることもある(効かないだけならまだしも・・・)

6)医薬品の使用期限は、外箱が開封されておらず、適切に保管されている場合に有効(メカーの保証内)

7)長期に保存しているものは、勿体ないが、薬を安全に利用するため(自分を守るため)に廃棄

等回答。

どうやら、しぶしぶ納得されたようだったが・・・

どこで(どの段階で)、誰が、患者に薬の適正使用について説明し、服用の状態をチェックすべきなのだろう?

医師、薬剤師、患者家族、その他、患者をサポートする人々、連携、役割分担・・・