ハナミョウガ
用部:種子 生薬名:伊豆縮砂(いずしゅくしゃ)
用途:健胃薬、腹痛、下痢
説明文:
本州、四国、九州に分布する。葉がミョウガに似ていることと、偽茎の先端に5〜6月頃つける花がミョウガより目立つことからハナミョウガと名がついたといわれる。高さは30〜60cmほどで束生し、葉は光沢のない常緑の広披針形。10〜11月に赤く熟した果実から、種子だけを取り出して陰干しにしたものを伊豆縮砂とよび、江戸時代から縮砂の代用としても用いられてきた。種子には、芳香性健胃薬としての効果があり、粉末にして腹痛や下痢などに用いる。