ゼンマイ
科名:ゼンマイ科
説明文:
平地や林に生える。春先地下茎から葉を束生し、高さ60~100cmに達し冬は枯れる。春まず胞子のつく葉を出しそのあとで葉が出る。胞子のつく葉はせまく線状で胞子のうを密生する。若芽はこぶし状にまいて綿毛をかぶる。葉は無毛で鮮緑色。
若芽(栄養葉)の円形に巻き込んだ様子が銭を巻いているように見えることからゼニマキ転じてゼンマイになったという。
薬用部分は根茎で乾燥したものを用いる。利尿、補血作用がある。催乳にも効果がある。
ゼンマイの綿毛を集めて茹で乾燥させて真綿などと混ぜ紡いで織物としたが、現在ではほとんど作られない。
ゼンマイはアクが強いので栄養葉を茹でてアク抜きをし、干して手揉みした後、保存する。食べる際は水で戻す。