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ネットの情報をみて、副作用が怖くて薬を飲むのが不安になった。
今朝も一般からの相談で始まった。
日薬大会のスライド資料を作り始めようと職場のパソコンに向かった瞬間、
電話のベルが鳴った。
「薬の副作用について教えて欲しんですけれども・・・
昨日、〇〇という病気と診断されて、△△という薬を飲むことになったんですが・・・」
そこまで聞いて、薬局や病院ではなんと説明されたのか聞いてみると、
「薬の説明の紙には、食欲が上がるくらいしか書かれていないんです・・・
インターネットで調べたら、〇faceや、あれこれ怖い副作用があるととのことだったので・・・
怖くて、不安になって、まだ、薬を飲んでいないんです・・・」
またか・・・
はぁ~、と、ため息が出そうになったが、そこはこらえて
代表的な副作用について簡単に説明をした上、病気治療と薬の必要性、効果と副作用のバランス、医師等による定期的な状態把握と副作用発現の可能性等についてお話しした。
少しは理解していただけたようだが・・・
それにしても、医師、薬剤師、診察や調剤の際に、病気治療と薬の必要性、効果と副作用のバランスなど、服用に関する患者の不安を和らげるように、しっかりと説明する必要がある。
一方、患者側、ネット情報に踊らされることがないよう、情報を種々選択する、疑問は主治医や調剤をした薬剤師に尋ね解決する等のスキルを身に着けておく必要がある。
ネット情報で不安になり、情報センターに相談してくる患者心理には、しっかりとした説明をしてくれなかった処方医や薬剤師に対する信頼感の揺らぎがある。
対物から対人へ、パラダイムシフトなどと世間がうるさい要因の一つはそこにある。
さて、日薬大会のスライドづくりに取り掛かろう。