公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

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電気がなければ、『ただの箱』・・・それで業務停止・・・Σ(゚Д゚)

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台風15号

関東に大きな爪痕を残した

今朝の全国版ニュース

被害(停電)地域内の薬局と病院の様子が流れていた

「停電で、レセプト用の機械が動かないので、業務ができません」

「何もかにも、全てコンピューターなので、停電すると・・・」

正確ではないが、そのようなことをインタビューを受けた薬剤師や病院職員が語っていた。

確かに、これだけコンピューターやら電気仕掛けの機械が生活に浸透してしまうと、電気がなければ、大方の業務が停止してしまう。

場合によっては、暑さをコントロールできず、命も失いかねない。

さて、このような状況を手計算で調剤報酬していた大先輩たちは、いや、伊能忠敬や関孝和らは、どのような気持ちで見ていることやら。

今の当たり前は、実は、当たり前ではないのかもしれない。

レセプト計算機に、ちょこちょことデータを入力すれば、自己負担金などもたちどころに現れ、それに完全に依存。

実のところは、調剤報酬点数の仕組みをわかっていない、あるいは、十分に理解できていないため、手計算できない。(万が一に備えて、練習しておくことも必要かもしれません)

薬剤師だけではなく、デジタル表示の数値を何の疑いもなく信じ込む、いわば「現代的自動化依存病」。

技術の進歩を否定するわけではないが、少なくとも、人の命に直結する医療においては、「停電でコンピューターや機械が動かないので業務ができません。」ということは避けるだけの策を持っておく必要がある。

東日本大震災以降、いろいろな場面でBCP(業務継続計画)の策定が叫ばれてきた。

薬剤師関連業種においても然り。

しかし、今朝のニュースでの実態。

少し悲しくなってしまった。

レセプト計算機が動かないのなら、ソーラ電池付きの電卓があるでしょ・・・それもなければ、筆算で・・・(点数計算には、手計算の時代の名残としか考えられないようなルールも未だに残っている)