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<備忘録>花粉症治療薬・・・「政策立案に資するレセプト分析に関する調査研究Ⅳ」(健保連)
市販類似薬の患者負担増・・・と報道されたが・・・
厚労省は、言っていないと反論を始めた・・・
しかし、日本の人口構造、ますます顕著化する超少子化、超高齢化を考えると・・・
昨日の県後発医薬品安心使用協議会、協会けんぽの委員から、鹿児島県は保険料率がさらに上がるとの発言があった
全国でも、下から数えた方が早い県民所得
それなのに、これから、どんどん保険料率が上がりかねないとなると・・・
そのうち・・・被保険者の生活が、いっそう厳しくなる
被保険者の生活を守り、皆保険制度を守るためには、どこかで、医療費を制限する策を講じなければならない日がそのうち必ずやってくる
後発医薬品の使用促進だけでは対応しきれなくなる
受診抑制、セルフメディケーション、OTC類似薬は・・・などの策が考えられ始める
例えば、安い自己負担で、湿布を乱発するなんてできなくなる
湿布は対処療法で、根本的な治療ではない
また、おそらく、多くの場合、湿布依存症のような患者も大勢いるのではないだろうか
あそこが痛い、ここが痛い
病院に行く度、痛いを連発する
一つの医療機関にとどまらず、他科・他医療機関受診の度にも、痛いを連発する
そして、医師は、自分の評判が落ちることを恐れ(?)、患者背景やその他もろもろのことも考慮することなく患者の希望通りに湿布の処方を乱発する
そして、薬局ではそれを調剤する
かかりつけ薬局であれば、乱発乱用になんとか手を打つことができるかもしれないが、そうではなければ、手の施しようがほとんどない
家には湿布の残薬、ひどい場合は、ネットーオークションに出品、あるいは家族や知人への湿布のプレゼント
一度に複数枚の湿布を貼付すれば、NSAIDSを内服したのと同程度の血中濃度にもなりかねず、それにより、好ましくない事態も生じかねない
これでは、適正な医療の提供(安心、安全)とは、言い難い
処方する側、調剤する側、そして、使う側も、現在の自分のことだけでなく、将来のことをあれこれ考えなくてはならない
どこかで、それぞれが、覚悟して折り合いをつけなくてはならない日がそのうち、必ず訪れる
その実態を知る保険者は、支払額を抑えるために(被保険者の負担増を押さえることと、皆保険制度を守るために)、あれこれ策を考え、例えば、花粉症治療薬は云々等を言い出すことになる
「政策立案に資するレセプト分析に関する調査研究Ⅳ」(要旨)
https://www.kenporen.com/include/press/2019/201908231.pdf
「政策立案に資するレセプト分析に関する調査研究Ⅳ」(本文)