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アタラックスPは、ドーピングにならないか?
「アタラックスPは、ドーピングにならないか」
との問い合わせを受けた。
さて、どのように回答されますか?
一つの手は、先生方のお手元(薬局)にお送りした「薬剤師のためのアンチ・ドーピング ガイドブック」(https://www.nichiyaku.or.jp/activities/anti-doping/about.html)(以下、ガイドブック)を参照することです。
アタラックスP・・・、アタラックスP・・・
あったぁ、46ページ。
使用可能だ
「問題ありません。使用可能です。」
さて、それだけで十分でしょうか?
実は、それだけでは不十分です。
アタラックスPには、内服薬と注射薬があります。
内服薬の場合は、薬剤師のためのガイドブックの記載の通りで構いません。
ところが、注射薬の場合は、そう簡単にはいきません。
ガイドブックの使用可能薬例を示した表の上に書かれた注意事項に書かれた静脈内注入および/または静脈注射の項を考慮する必要があります。
「12時間辺り100mLを超える場合は禁止される。但し、入院設備を有する医療機関での治療およびその受診過程、外科手術、又は臨床検査のそれぞれの過程において正当に受ける場合は除く」となっています。
つまり、注射薬の場合であれば、治療を受ける医療機関が無床診療所か病院か、注射の際のボリュームはいくらかなども併せて判断しなければならないことになります。
つまり、寄せられた質問は、「アタラックスPは、ドーピングにならないか」であり、これだけでは判断材料が不足していることになります。
アタラックスPは、1)内服か注射か、2)無床診療所か病院か、3)注射のボリュームと処置時間はなどについて、確認して初めて適切な回答ができます。
さらに、電話での受け答えでは、聞き間違い、言い間違い、等の可能性もあるため、FAXまたはe-mailを利用することを原則とするなども必要になってきます。
お気をつけあれ!