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Nearly All Medications Contain Potentially Allergenic Inactive Ingredients, Analysis Shows
医薬品の賦形などに使用される添加物。
一般的に生物学的活性が低く、安全と考えられている。
しかし、それらの物質がアレルギーや不耐性の原因となることが稀にある。
例えば、ジェネリック医薬品、薬効成分については溶出試験などから生物学同等性(先発と同等の効果がある)が確認されている。
それらのデータを踏まえ、国(厚生労働省)が製造販売を承認している。
国策に従って、それ以上のことは(仕入れかは気になるところだが)ほぼ気にすることなくジェネリック医薬品への変更調剤が行われていることが多いのではなかろうか。(処方追加、処方薬の変更の場合なども含めて)
変更調剤の結果、ジェネリックに変更したら効果がなかった、薬が体に合わなかったとの患者から申し入れが稀に派生する。
クレームの多くは、心的影響によるところが大きいと考えられる。
それが、「効果がない」、「体に合わない」という言葉として表れているのかもしれない。
「効果がない」とのクレームの場合、製剤的によほど問題がない限り、科学的には「効果がない」ことはない。
しかし、「体に合わない」とのクレームについては、本当に体に合わないことが稀にあるので、少し気を付けておいたほう(丁寧に話を聞く、薬歴を調べる、etc。)が良い。
不活性とされる添加物が、悪さをしているかもしれない・・・
(そこまで、気を使うとなると先発→ジェネリックの変更に限らず、ジェネリック→ジェネリックの変更、つまり、製品選択の段階でよほど気を付けなくてはならないことになる。本来は、そこまで気配りするべきなのかもしれないが、多くの場合、それはあまり現実的ではない。)
たまに、添加物によってアレルギー等が起きる人がいること、その点を考慮し、個々に合わせた対応(話をしっかり聞く)をすることをお忘れなく。
Nearly All Medications Contain Potentially Allergenic Inactive Ingredients, Analysis Shows
JAMA. 2019;321(20):1961-1962. doi:10.1001/jama.2019.4667