公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

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<お知らせ>(日病薬)臨床研究の実践に向けたベーシックセミナー2019参加者募集中!!

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薬剤師によるエヴィデンスの創出

学会での発表にとどまらず、その成果を論文化することで薬剤師職能をより深く世に知らしめ・・・

FIP(lnternational Pharmaceutical Federation)が提唱する七つ星薬剤師(WHO 1977年:caregiver、communicator、decision-maker、teacher、lifelong learner、leader、manager。2000年FIPのGood Pharmacy Education Practiceに取り入れられた。さらに、2006年WHO Developing pharmacy practiceにおいて、 researcherあ追加された)の一つの★が研究者としての薬剤師。

その流れは、日本においてもみられ、どんどんその方向に進んでいる。

(日本における薬学部6年制への移行は、そういった意味も含まれている。2013 年度改訂薬学教育モデル・コアカリキュラム,“薬剤師として求められる基本的な資質”として以:薬剤師としての心構え、患者・生活者本位の視点、コミュニケーション能力、チーム医療への参画、基礎的な科学力、薬物療法における実践的能力、地域の保健・医療における実践的能力、研究能力、自己研鑽、教育能力)

日薬大会における、人を対象とした臨床研究に関する倫理審査の義務化なども、ある意味、その流れの一つと言える。

診療報酬における、かかりつか薬剤師・薬局、地域支援体制加算などにも、伏流となって流れているかもしれない?

さて、世にエヴィデンスを示すには、まずは研究を始めなければならない。

何に注目し、どのように研究を進め、どのようにまとめるか。

それらの手法について学ぶ必要がある。

最近は、それらの事を意識した研修会が、日本医療薬学会などにおいてもしばしば開催される。

日本病院薬剤師会においても例外ではない。

現在、日本病院薬剤師会主催の「臨床研究の実践に向けたベーシックセミナー2019」の参加者募集が始まっている。

https://www.jshp.jp/2019rinshoukenkyu/

募集定員は120名。

受講料は、日本病院薬剤師会会員10,800円(10,000円+税),非会員16,200円(15,000円+税)と少々高いですが・・・こんなもんでしょう。

臨床現場での研究を目指す先生方、参加されてみてはいかがでしょう。

ひょっとすると既に定員に達しているかもしれません(ちなみに、当日は偶然にも別件にて東京にいるので申し込んでみたところ、申し込み番号が60番台でした)。

申込(ネット申し込み)はお早めに。

なお、当会主催の臨床研究倫理審査に関する研修会(研究の進め方を含む)が5月26日(日)に県薬会館で開催されます。

こちらにも奮ってご参加ください。

呟き: 日薬は、会員を対象として研修会が、ほぼない・・・(日本薬剤師研修センター等に任せてしまった?)

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以下、日本病院薬剤師会の当該ホームページより引用

「臨床研究の実践に向けたベーシックセミナー2019」
 2017年5月に「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」の一部改訂、および2018年4月から新たに「臨床研究法」が施行されるなど、近年、臨床研究を取り巻く環境は大きく変貌しています。より良い医療を提供するため、医師のみならず薬剤師としても臨床研究を立案・実施することで、新たなエビデンスの構築やそれにつながる可能性のある結果を得る活動は非常に重要です。
 一方、臨床研究は医師を中心に実施される研究が多く、薬剤師自らが主体で研究を行うことは容易ではありません。
 そこで日本病院薬剤師会では、薬剤師が実施する研究の裾野を広げるため、まずは学会発表・論文執筆が出来る薬剤師の養成を目的として「臨床研究の実践に向けたベーシックセミナー」を開催致します。本セミナーでは薬剤師が行う臨床研究の留意点、医療機関内で薬剤師が寄与した臨床研究(介入研究・観察研究)の実例、薬剤師でも実施しやすい公開情報を用いた調査研究の実例を紹介すると共に、午後からは教育講演として統計の基礎について学び、引き続き学会抄録ブラッシュアップセミナーと題してワークショップ形式の研修を行うことで、薬剤師が研究を実施し学会発表および論文執筆に挑めるキッカケになることを期待しております。何卒、多数受講くださいますようご案内申し上げます。

臨床研究推進委員会
委員長 田﨑 嘉一