公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

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(ちょっと一息)他国の医療支援隊の薬局

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甚大な災害が発生した場合、国際ルールに従って各国から被災国に対して支援が展開される。

医療支援に関しても例外ではなく、国際ルールが適応され、一定レベルの質が担保されたチームのみが活動を許される。

日本の国際緊急援助隊医療チームは、その国際基準に適合している。

今回、日本の国際緊急援助隊医療チームは、ベイラのホテルに活動本部を構え、どの国も活動していない小さな村(グアラグアラ)の避難所を対象として活動した。

一方、イタリアはベイラ中央病院の敷地内で、そして、ポルトガル赤十字はベイラ市街地(最貧地区)で活動を展開していた。

他国の医療支援チームの装備と運用などを参考にするために、イタリア隊とポルトガル隊の視察も活動の合間を縫って実施した。

いずれの隊も資機材等が非常に充実しており、参考になることが多くあった。

国際基準の要求するレベルの高さを物語っている。

ただし、貨物輸送や設営に膨大な資金や労力を要する。

なお、今回、日本チームは、活動地への資機材の輸送の困難さなどを考慮し、身軽さに重点を置き最低限必要な資機材を展開したため、本来使用する大きなテント群の設置を敢えて行っていない。

<イタリア隊> ベイラ到着の翌日、ベイラ泊りの隊員のみが視察したため、私は参加していない。(写真はJICAより提供/転載禁止)

 テントが大きく十分なスペースがある。患者プライバシーも確保できるように配慮してある。空調・照明なども整っている。浄水・給水システムなども充実している。

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 <おそらく外来診察>

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 <薬局> 整然としているな・・・ 

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 <病棟>

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 <浄水・給水システム>

(写真はJICAより提供/転載禁止)

<ポルトガル赤十字> 活動終了の翌日、視察。

病院?をうまく利用してテントを設営。テントは厚手で日光と温度を遮断。

大変快く、視察を受け入れてくださった。

 おどろいたことに女性スタッフが大半を占めていた。

活動は、6ヶ月実施する予定とのこと。

 診察券を1メティカル(現地の最低通貨単位、日本円で1.8円くらい)購入する必要がある(医療にはコストがかかることを現地の人に理解してもらうためもあるとか)。

 

 <責任者(女性)の出迎え>

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 

<分娩室> 自然分娩のみ対応。帝王切開等は、機能している病院あるいは対応が可能な医療チームに紹介しているとのこと。

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 

<テント群:本部テント、ロジスティックステント、薬局テント、受付テント、診察テント、倉庫テント等>

 設営に1週間要したとのこと。

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 

<本部テント> スタッフ休憩中

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 

<ロジスティックステント>

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 

 <薬局テント> 大量の医薬品が棚にぎっしり並べられていた。

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 

<薬局テント> マラリアやコレラの検査キットや治療薬なども大量に

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 女性薬剤師と在庫管理等を担当する現地スタッフ。現地の薬局等と話し合いながら薬の在庫や支援計画などを立てているとのこと。

 「モザンビークは、ポルトガル語が公用語のため、会話が楽なのよ・・・」等、非常に聞き取りやすい英語で説明を受けた。

 日本の薬剤師と伝えると、大いに歓迎してもらった (^-^;

肩を組んで一緒に写真を撮ったが、非公開!

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 

 <要冷蔵医薬品用の冷蔵庫> 発電機の故障などに備えて、無停電電源に繋がっていた。

FALTAS(欠品)一覧

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 

<診察テント> ここでも現地スタッフ(現地の病院に勤務するナース等)が配置されていた(写真右下の座っている女性)

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 <給水システム> ドラム缶を1/2して流し台を作成。

 (写真はJICAより提供/転載禁止)

 

 <侵入禁止区域を現すテープ> 国際基準にしっかり従い、侵入禁止を現すテープがテント群を囲むように張られていた。

 なお、国境なき医師団は、完全に活動サイトを柵やネットで囲っている。

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 

<テント脇のcozinha・lavandaria(キッチン・ランドリー)?> 簡単なトリアージと診療券の販売は、ここで実施。

(写真はJICAより提供/転載禁止)

 

<国境なき医師団> ポルトガル隊の隣はMSF(国境なき医師団)しっかりとネットフェンスで活動サイト周囲を囲んでいる。

ポルトガル赤十字のサイト責任者と会話しているのは、米盛病院緒の冨岡先生(医師)

(写真はJICAより提供/転載禁止)