公益社団法人 鹿児島県薬剤師会

新着情報

フェジンⓇ静注 40mg 適正使⽤のお願い

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フェジンⓇ静注 40mg 適正使⽤のお願い

https://www.pmda.go.jp/files/000228353.pdf

製造販売元 ⽇医⼯株式会社

■本剤は鉄⽋乏状態にない患者は禁忌です。本剤の適応は鉄⽋乏性貧⾎です。本剤は経⼝鉄剤の投与が困難⼜は不適当な場合に限りご使⽤ください。
■鉄過剰症にならないように注意してください。

今般、スポーツ競技者に対する注射⽤鉄剤の不適切な使⽤実態が確認されておりますことから、スポーツ庁 競技スポーツ課⻑および政策課⻑ならびに参事官(地域振興担当)より、平成 31 年 1⽉ 11 ⽇付「不適切な鉄剤の静脈内注射の防⽌について(依頼)」が発出されました。また、厚⽣労働省 医政局総務課医療安全推進室および医薬・⽣活衛⽣局医薬安全対策課からも平成 31 年 1 ⽉ 11⽇付「注射⽤鉄剤の適正使⽤について」が発出されております。

本剤は、以前より、投与前の必要鉄量算出や投与中の定期的な⾎液検査(⾎清フェリチン値など)の実施など過量投与防⽌に関する注意喚起を⾏ってまいりました。本剤の不適切な使⽤実態は、鉄過剰症を引き起こす恐れがありますことから、改めて本剤の適正使⽤に努めていただけますようお願い申し上げます。

●本剤は鉄⽋乏状態にない患者は禁忌です。本剤の適応は鉄⽋乏性貧⾎です。本剤は経⼝鉄剤の投与が困難⼜は不適当な場合に限りご使⽤ください。

スポーツ競技者において、競技パフォーマンスの低下を理由に本剤投与をご要望される事例が確認されております。本剤の適応は鉄⽋乏性貧⾎であり、鉄⽋乏状態にない患者は禁忌です。本剤の投与は経⼝鉄剤の投与が困難⼜は不適当な場合に限られておりますので、ご留意ください。

●鉄過剰症にならないように注意してください

鉄剤の過剰投与により、鉄過剰症をきたし、重篤な症状が発現した症例が報告されております。鉄過剰症は肝炎や⼼不全などの重⼤な健康被害を引き起こす可能性もございますので、本剤を投与前に必要鉄量を算出し、定期的に⾎清フェリチン値などの⾎液検査を⾏ってください。
また、⻑期にわたる本剤の投与は低リン⾎症による⾻軟化症を引き起こす場合がございますので、投与中は観察を⼗分に⾏い、症状が現れた場合は本剤の投与を中⽌してください。