マユミ
学名:Euonymus sieboldianus Blume
科名:ニシキギ科ニシキギ属
用部:果実、種子
用途:頭のシラミ駆除(外用)
説明文:
里に近い山林に広く自生する落葉低木。雌雄異株。樹高3~5m。赤い実の美しい樹木で、観賞用に庭にも植えられる。葉は対生で長楕円形。初夏に淡緑色で直径約8mmの花をつける。果実はやや四角形で、直径1㎝ほど。秋から冬に熟すと淡紅色になって四つに裂け、朱色の仮種皮で被われた種子が吊り下がる。材は白く、よくしなり、緻密で狂いが少ないため、昔は弓の材料にしたことから真弓の名がある。かつては、種子をつぶして頭髪のシラミ駆除に使用されていたが、今日では利用されない。痔疾には、樹皮をすりつぶして患部に貼る。ニシキギの仲間だが、枝に翼がない。果実がニシキギ同様有毒で、食べると吐き気、腹痛、下痢、多量だと運動麻痺を起こすと言われているので注意が必要。