ジュズダマ
学名:Coix lacryma-jobi L.
科名:イネ科ジュズダマ属
用部:①種子/②根
生薬名:①川穀(せんこく)/②川穀根(せんこくこん)
用途:ハトムギの代用(種子)、リウマチ・神経痛・肩こり(根)
説明文:
東南アジア原産で日本各地の水辺に野生化している。よく似たハトムギは1年草で花序が垂れるが、ジュズダマは上向きにつき多年草である。また果実はハトムギが柔らかいのに比べ、ジュズダマの表面はホウロウ質で硬い。名前は果実が数珠状につくことに由来する。種子や根を薬用とし、生薬名を川穀(せんこく)、川穀根(せんこくこん)と呼ぶ。リウマチ、神経痛、肩こりに乾燥した根を煎じて服用、種子は皮付きのまま砕いてハトムギの代用とする。
薬草の詩:
山野に自生する多年草。溝や小川の土手に毎年茂みを見せてくれます。種子は堅く、つやがあります。
ジュズダマでお母さんは「お手だま」を作ってくれます 。陽だまりの縁側で、シャキッとする「お手だまの音」、夕方の路地を入ると、急にはずむ子供たちの遊び声、それらは段々遠のいていきます。
よく似たハトムギは、1年草で種子をまいて栽培します。 (竜)