クサボケ
学名:Chaenomeles japonica (Thunb.) Lindl. ex Spach
科名:バラ科ボケ属
用部:果実
生薬名:和木瓜
用途:滋養強壮、疲労回復
説明文:
春先に真っ先に日当たりの良い場所で、煌びやかな開花をみせる。枝に棘があり、雄株と雌雄同株がある。日本古来の植物で、中国から渡来したボケより小ぶりなので、コボケ、ノボケとも呼ばれる。秋に丸いいびつな形の果実を枝に付ける。生薬名は和木瓜。ボケと同様に秋に収穫した果実をよく洗い、ホワイトリカーにグラニュー糖を加え半年から1年漬け込み果実酒として、疲労回復に利用する。
薬草の詩:
枯れ木に花が咲くたとえの通り、ボケの蕾も急にふくらみを増します。
そして、日本の春の花々の便りに、何時しか時をうばわれて、夏の陽が少しかげりを見せはじめるころ、枝の聞にどこから湧いたのか丸い果実がふくらんでいて、夏の終わりを感じさせます。 (双竜子)