ガマズミ

学名:Viburnum dilatatum Thunb.
科名:レンプクソウ科 ガマズミ属
用部:果実
用途:疲労回復、滋養強壮

説明文:
北海道から九州の日当たりの良い林縁などに自生する落葉低木。高さ2~3m、葉は幅の広い卵型で鋸歯を持つ。春に白い小花が散状花序につき、秋になると艶やかな赤い実となり美しい。名の由来ははっきりと分かっていないが、中国名の莢迷が転訛したとする説や、スミは染の意で、類縁種のミヤマガマズミを摺り染めに利用していたためなどの説がある。ヨソゾメ、ヨツズミとも。実を食用・薬用に利用し、疲労回復や滋養強壮に効果がある。酸味が強いため果実酒などに加工して用いることが多いが、霜にあたってよく熟すと甘くなり生でも食べられる。

薬草の詩:
霧島温泉群の泉源のひとつである硫黄谷を少し登りつめた所に、ガマズミの群落を見つけることができます。 5月には、黒アゲハが花の回りを舞っています。秋も深まったころ、真紅の果実は、秋光によくマッチするのです。
持ち帰ったガマズミの一枝は、黒薩摩の花瓶がよく似合って、あたりをすぐ山の雰囲気にしてくれる魔術師です。                    (双竜子)

Previous article

カキノキ

Next article

カラスウリ