カキドオシ

学名:Glechoma hederacea L. subsp. grandis (A.Gray) H.Hara
科名:シソ科 カキドオシ属
用部:全草
生薬名:連銭草 あるいは疳取草
用途:糖尿病、胆石、腎結石、尿路結石、黄疸、小児の疳、虚弱体質

説明文:
日本各地に分布し、道端や草むらで普通に見かける多年草。開花期には茎が倒れ、地表をつる状に這い、長いものでは1mにもなる。垣根を突き通してどんどん伸びる様から、垣通し(かきどおし)の名がついたと言われる。開花期の全草を陰干ししたものを、生薬の連銭草(れんせんそう)といい、糖尿病や尿路等の結石、黄疸に用いる。連銭草の名は、葉が銭のようで茎に連なっているように見えるところからついたとされる。また疳取草(かんとりそう)ともいい、小児の疳、虚弱体質に使用される。

薬草の詩:
腰がスースー冷えて重たい感じの表現を、昔の人は「水中に坐するが如く、身に五文銭を帯ぶる如し」苓姜朮甘湯を使いなさいと記しています。五文銭は、大手を振って大衆の中を閥歩していたわけです。
「連銭草」の名は、葉の形が五文銭に似て速なっていることからイメージされたものです。
なお、和名の「カキドオシ」は、つるが垣棟を通して伸びることを意味しています。  (竜)

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